各種報告

全国消防職員協議会第40回定期総会

定期総会報告

2016年8月29日、福岡県福岡市「福岡国際会議場」に於いて、第40回全国消防職員協議会定期総会を開催、439人が出席。浦添市消防行政研究会吉永氏、新潟市消防職員協議会今井氏には議長団として議事進行を務める。

近江会長あいさつ

本日はご多忙の中、残暑厳しい中、そして台風が本土を直撃しようとしている中、福岡にお集まりいただきありがとうございます。

まずは、今年4月14日に発生しました熊本地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々とご遺族に対しまして深くお悔やみを申し上げます。また、併せて自らも被災者でありながら、救急、救助、消火活動に奮闘努力されました熊本・大分の仲間たちと、緊急援助隊として派遣され各地から駆けつけて消防業務に力を入れられた仲間に対して心から敬意を表します。

第39回石川総会から新役員体制となり、様々な議論を行いながら1年の活動を後ほど報告させていただきます。また、2016年6月11日にILO結社の自由委員会第378次報告が示されました。その中で、日本案件に関する中間報告並びに10回目の勧告が出されております。全消協は、自治労、PSI-JC、公務労協などの関団体と連携し、本来は労働者すべてに与えられている団結権を消防職員に回復する取り組みをより強固に進めていきます。

全消協は、1977年8月に九州の長崎市出島会館におきまして、当時36単協2500人の組織人員で産声をあげました。同じこの九州で、40回の記念すべき総会を迎えることに大きな喜びを感じております。代議員の皆様におかれましては、総会の中でしっかりとご議論していただき、九州長崎の地で先人たちが目指しました団結権と、消防職員の地位向上に一歩でも近づけるよう、有意義な総会をお願いしたいと思います。

 

新規単協の紹介とあいさつ

・標茶消防職員協議会 小野寺会長

・本別消防職員協議会 阿久津副会長

・箱根町消防職員スキルアップ協議会 高辻会長

全消協バッジの贈呈

総会成立宣言

割り当て代議員数257人に対し、224人の出席。出席率87%をもって総会の成立を宣言した。

「2016年度活動経過報告」「2016年度会計決算報告」「2016年度会計監査報告」に関する質疑応答

質問:会計の納入状況(未収金)について
回答:総会資料表記は6月30日時点のもので、実情に応じて納入をいただいている。現時点では解散に伴う1件の未収金のみである

以上の質疑応答が終了したところで、議長は「2016年度活動経過報告」「2016年度会計決算報告」「2016年度会計監査報告」に関する承認を求め、賛成多数により承認された。

 

第1号議案「2017年度活動方針案」、第2号議案「2017年度予算案」に関する質疑応答

質問:3単協より第1号議案「2017年度活動方針案」への提言
回答:多数あるご指摘は、次年度の活動方針案の作成にあたり文言整理をおこない、分かりにくい部分、紛らわしい文言等を修正していく。

質問:女性連絡会、ユース部の報告が祝賀会で行われることについて
回答:本来であれば総会で行うべきであったが、行事進行の都合で祝賀会での報告とした。次回は女性連絡会報告、ユース部報告を総会内でおこない、それぞれの活動等に十分配慮していく。

質問:緊急消防援助隊、災害等派遣勤務について
回答:2015年12月15日に開催された民主党消防政策議員懇談会の中で、緊急消防援助隊に関する条例化を具体的かつ早急に設定していただきたいということを、民進党の国会議員の皆様に講義し、総務省へ申し入れをしている。同一労働、同一賃金を主眼に置きながら、今後も民進党消防政策議員懇談会をとおして、総務省消防庁へ働き掛けていく。

質問:消防職員の健康診断について
回答:2017年度の「消防行政の充実強化に関する要望書」の項目に健康診断の年2回実施を盛り込み、総務省消防庁へ要望をおこなう。

質問:①連合、自治労との連携について、②組織強化・拡大方針およびアクションプランについて、③無賃金拘束時間解消へむけた取り組みについて
回答:①連合とは日本の労働組合の代表であり、自治労の川本委員長が連合の会長代行となっている。労働基本権についても自治労と日々話し合っており、労働組合の代表である連合をとおしたILOへの働きかけも行っていただいている。
②について、各ブロックの実情を踏まえた活動をそれぞれ行っている。幹事会等での各ブロックからの報告を何らかの形で伝えていく。
③について、人事委員会や公平委員会への措置要求を申し入れる実情のあることは把握している。各単協から全消協へ相談をしていただければ支援を検討する。国への取り組みとして、国会の場で無賃金拘束時間の解消にむけての質問等をしていただくよう民進党に働きかけている。

質問:PSI加盟について
回答:2007年にPSIに加盟し、消防職員のあり方検討会を経て2012年に閣議決定した一連の流れに関係しており、現在も加盟していることでのデメリットはないと考える。

質問:賃金労働条件改善への取り組みについて(夜間指定勤務の廃止、交替勤務者に休日の取り扱い方、休日勤務手当の支給方法)
回答:地域の実情に応じた取り組みが必要と考える。拘束時間は変わらずに勤務時間が短くなっていく問題については、民進党を含め国会議員をとおして申し入れをおこなっていく。休日給については、全消協Q&AのQ17に提言している。各単協の実情に応じて、全消協としても支援をしていく。

以上の質疑応答が終了したところで、議長は第1号議案「2017年度活動方針案」・第2号議案「2017年度予算案」に関する採決をおこない、賛成多数により可決された。

第3号議案「役員の選出について」 拍手多数にて承認された。

 

木村洋邦会計監査からの退任のあいさつ

長山誠会計監査から新任のあいさつ

議長団退団のあいさつ

 

近江孝之会長の「団結ガンバロー」 閉会