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第11G第2チーム報告

6月21日~25日まで、福島県へ復興支援活動に参加した。初めに、今回協議会があったからこそ、このような活動に参加できたことを心から感謝し、協議会は大きな役割を担っているということを強く感じることができた。

私は、福島県浪江町というところでの活動にあたった。作業は主に物資の搬送や箱詰めであり、5日間という短い期間での作業だったが、浪江町のスタッフはこのような作業を数カ月続けている、また、これからも続けていかなければならないということを考えると大変なことであると感じた。その中で、私はいろいろな人達と出会うことができ、その出会った人達の中で私が特に印象に残っている3人の方について書かせていただくこととする。当初報告として何を伝えた方がいいのか考えたが、私の考えだけでなく、様々な立場の人達の考えを伝えたいと思う。

始めに、新潟の全消協の方の話をさせていただきたい。この方は、3月の震災直後から新潟県緊急消防援助隊として活動した方で、その後も何らかのかたちで復興支援をしたいとのことで復興支援活動にも参加したそうだ。この方は阪神大震災も緊急援助隊として活動した経験があるとのことだったが、この東日本大震災は、阪神大震災の規模をはるかに超える災害であると強く語られていた。また、今回の震災では活動が限られており、本当に悔しい思いをしたともおっしゃっていた。2つの災害を経験してきた人の言葉には大変重みがあり、地震と津波、そして原発事故、あらためて震災の大きさを感じることであった。

次に、自治労から支援活動に参加している人の話をさせていただく。この人の作業は災害現場にあった写真や賞状、所持品等を洗浄し乾かして、再び被災者に戻してあげるという作業であった。津波に流されたので、1つ1つの物の状態は悪いのですが、少しでも持ち主の手掛かりとなるものがあれば、きれいに洗浄していたそうだ。特に、写真を洗浄する時は1枚1枚インクが落ちないように洗っていくのだが、人々の思い出として残っている写真がボロボロになっているのをみると、とても辛かったそうだ。この人の言葉で印象に残っているのが、この災害は『戦争』と同じような状態だとおっしゃっていたことだ。たくさんの人が亡くなり、家をなくし、また、原発のために家に帰ることができない状況であり、確かに同じような境遇かもしれないと私も感じることができた。ただ、そのような状況の中から、被災地の体育館に運ばれてくる、写真や賞状、所持品が津波の中から発見されてくるは『奇跡』だね、ともおっしゃっていた。『戦争』の中から『奇跡』を見出す、このような前向きな姿勢がこれからの復興に向けて大切なことかもしれないと感じることができた。

最後にお話しするのは被災者の方のことだ。この方は、津波により家を流され、浪江町に避難してきている方であった。この方は、私たち支援活動のメンバーの送迎バスの運転手さんである。家は津波で流され、また、原発により仕事も出来ない状況の中で、今は役場の依頼で運転手をしているとのことであった。とても前向きな方で『後ろを向いても仕方ない、どうせ生きるなら前を向いて楽しく生きたい』とおっしゃっていたのが印象的であった。受けた被害の度合いは人により違うかもしれませんが、やはりどんな状況でも、前を向いて生きていこうと私自身が教わることができた。また、バスで南相馬市にも連れて行っていただき、現場を見て津波の恐ろしさを感じてもらって、それを伝えて欲しいとおっしゃっていたのが印象的であった。

私が今回感じたことは、津波には立ち向かえないということである。基本は高い所に避難するのだが、高いところといっても建物の5階とかではない。建物は崩壊するので意味がなく、高い丘や山、津波が絶対に来ないところへ逃げないといけないのである。このことだけは教訓として忘れることなく、後世に伝えていかなければならないことの一つであると感じている。

私は、福島で何か出来たことはあるのかと言われるとどう答えていいか分からない。ただ、何事にも変えられない経験と、ものの考え方、生き方を教わったと考えている。今現在、復興中の東北は先が見えない状況が続いているが、被災者の方々には前を向いて生きて欲しいと強く思っている。私達に出来ることは少ないかもしれないが、この震災を風化させることなく、私達は伝えていかなければならないである。

最後に、このような環境を与えて下さった全消協および自治労へ感謝の気持ちを伝えたいと思う。きっと被災地・被災者の方々の力になれたと思うし、それを被災者の方々も感じてくれていると実感している。これから先どうなるのか分からないが、可能であれば復興支援活動を少しでも長く継続できたらいいと願っている。

東部消防職員共済会
徳重昭仁

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