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2023年度PSI-JCジェンダー平等セミナー

 

 

2022年10月28日㈮・29日㈯の2日間、PSI-JC2023年度ジェンダー平等セミナー(旧:男女平等セミナー)が東京都千代田区「主婦会館プラザエフ」にて開催された。約3年ぶりとなる参集にZoom・YouTube配信を兼ねたハイブリッド開催であった。PSI-JC各加盟組合から対面63人・Web配信59人の計122人が参加し,講演部分については期限付きで後日YouTube配信が実施された。

本セミナーは①PSIのジェンダー(男女平等)の課題について理解を深め、ジェンダー平等社会の実現を目指すこと②「ジェンダー平等と不妊治療(休暇)」について学び、各加盟組合の労働運動へ活かしていくために、情報交換、意見交換や交流をすることを目標に開催された。企画運営はPSI-JC 女性・ユースネットワーク委員が行い、全消協からは吉永女性代表・永楽ユース代表が委員として参画。全消協女性連絡会から1名・全消協ユース部から5名・全消協会員から20名がセミナーを受講した。

初日は開会・主催者代表あいさつ・PSI・PSI-JCの紹介が実施された後、男性の育児休暇に関する講演「笑って考えるワークライフバランス」が東京大学大学院総合文化研究科教授 瀬地山 角氏より実施された。講演後のグループワークでは「男性の育児休暇取得促進のためには休暇取得をしやすい職場環境の構築が必須である。その為には組合・協議会活動が必須である」との意見や「忌引きの際には休暇を取得する事は標準化されている。しかし、なぜ重大なライフイベントである子どもの出生時には休暇が取得されていないのか」という意見がみられ、今後の男性育児参画に関する必要性を共有した。

2日目は不妊治療(休暇)・女性の身体変化に関わる講演「健康で自身のライフプランを実現しながら働き続けるためにできることは?」が医療法人社団向日葵会まつしま病院助産師 幸崎 若菜氏より実施された。講演後のグループワークでは「管理者と労働者が共に不妊治療休暇制度を理解し、積極的に休暇申請が可能となるよう日頃のコミュニケーション構築が必要だ」との意見や「女性の更年期障害については認知されているが、男性にも更年期障害はある。その点についても広く認知されるべきだ」との意見がみられ、不妊治療に関する知識・不妊治療休暇制度・女性の身体変化や月経についての知識共有が実施された。最後にPSI-JC榎本事務局長から2日間の総括が行われ、セミナーは閉会となった。

今セミナーで構築されたPSI-JC各加盟組合女性・ユース間交流を活かし、消防職場がジェンダー平等かつ働きやすい環境となるよう自治労や全水道など国内での連携を引き続き進めていく。今後実施を予定する全消協女性連絡会・ユース部合同セミナー・ユースStepUpセミナーでは、ジェンダー平等セミナーでの経験を活かし、全消協会員へ向け知識の共有を実施していく。