全国消防職員協議会第37回定期総会
定期総会報告
8月25日大阪国際会議場で全消協第37回定期総会が開催され、代議員227名、傍聴178名、合計405名の会員が参加した。総会では、新規加盟単協、2013年度活動経過、2013年度会計が報告され、2014-2015年度の活動方針(案)、2014年度予算(案)が提出され、質疑応答を行い承認を得た。最後に役員改選があり、迫会長以下8名が退任し、後任として門間事務局長が会長に選任され、新体制のスタートを切った。
斬新で効き目のある政策行動
今年、宮古で研修会をしました。消防職員が震災復興のため何をしなければならないのか、その中で継続すべきこと、想い巡ること、正義の愛をもってわれわれが進んでいくこと、我々がやり残したところ、あらゆる方のメッセージや、地元の、消防団も含め、様々な思いを気持ちよく感じつつ今日を迎えました。
公務員制度改革の中で、本来ならばここで皆さんと抱き合って団結権回復後の、この先どうしたら良いのかという議論をすべきところでありましたが、とても残念な結果となりました。全消協として、団結権のみが政策の課題ではありませんが、我々は1歩詰めたその流れの経過においてILOも1歩踏み込んだ支持をされました。我々が実直に行動してきたことが結果を結んでいる。
団結して1歩1歩誠意をもって進めば、必ずや獲得できる。そんな執念をもって活動していきたいと思っています。どうか、全消協は絶大の安心の発信をきっちりできる団体であり、若い世代を育成しつつ、労働運動の中に新しい風を取り入れ、爽やかな団体でほしい。そんな風に思っています。
全消協37年、これから同じ37年ではなくて新しい政策も含めて、斬新な効き目のある政策行動をしていく。それが全消協の役目だと思っています。
どうかこれから先も色んなことがありますが、1つ1つの議論を通して同胞正義ここにあり、それで頑張っていきましょう。
消防職場の権利回復へ向け邁進
会長あいさつに続き、地元消協を代表し交野市消防職員協議会阪田英樹会長から大阪府や交野市の紹介、大阪府内の消防本部数や協議会組織等の現状報告を行った。
続いて、自治労大阪府本部高木臨時執行委員長から労働基本権獲得を目指し議論を交わし集いながら進んでいくこと、労使資本で市民サービスを充実していくことを話された。
自治労本部澤田副執行委員長から、参議院選挙の協力についてのお礼、消防職員への敬意と団結権を獲得すべく邁進する意向を述べた。
自治労協力国会議員あいはらくみこ参議院議員から、参議院選挙の協力についてのお礼と、消防職場の権利が度外視されているので、しっかりと第一の課題として対処し共に頑張っていく所存を述べられました。
江崎参議院議員秘書高田氏から参議院選挙のお礼、民主党のあり方について再び歩みだす決意、公務員制度改革が目前で手に入らなかったことについて申し訳ないと江崎議員からの想いを預かってきたこと、自治労組織内議員が自治労のことを一番理解しており、今後、努力をして団結権獲得を目指したいという強い思いを話された。
来賓退席後、国公関連労働組合連合会中村中央執行委員長、社会民主党又市征冶参議院議員、全日本水道労働組合、保健医療福祉労働組合協議会、PSI加盟組合日本協議会からの祝電メッセージが紹介された。
新規加盟単協紹介では、三重県志摩消防職員協議会、鹿児島県徳之島地区消防職員協議会、北海道知内消防研究会、佐賀県有田町消防職員協議会、三重県松坂地区広域消防組合消防職員協議会、鹿児島県大島地区消防行政研究会、それぞれの代表から挨拶があった。
活動経過報告
引き続き、執行部からの報告議事として、2013年度活動経過報告、会計決算報告、会計監査報告が行われた。
質疑、討論では、「研究集会の開催場所変更に伴う旅費の超過について」(函館消協)の質問に、「開催場所は東北の復興支援として全消協で何ができるかを考えた結果である、現地の交通事情の悪さが旅費超過となってしまった、執行部の段取りが悪かったことをお詫びする。」と答弁した。
「宮崎市消協・都城市消協の脱退届について」(延岡市消協)の質問に、「全消協会長のパワハラの事実はなく、内容は個人的な部分が多いと判断した結果、全消協という組織での対応はしていない。しかし、放置せずブロック幹事を通して対応中である。脱会届は保留、会費収入は未収のため代議員資格は無いとした。」と事務局の答弁。
「同じような単協が出てきた場合には、納得するまで話をしていただければと思う。個人的な感情が出てきたときには、遺恨がないように対応いただきたい。」(松戸市消協)など、代議員から質疑討論が活発に行われた。
以上の質疑、討論をもって活動経過報告、会計監査報告、会計決算報告が順次承認された。
活動方針案、予算案
執行部より、2014~2015年度活動方針(案)、2014年度予算(案)の提案がされ、質疑・討論が行われた。
「ILO87条について、全消協は国へ立法不作為訴訟を起こさないのか。時間外手当訴訟、無賃金拘束時間の研究について、PT立ち上げ、継続について」(横浜市消協)「立法不作為については、会員皆さんの声がブロック単位で集まれば訴訟を検討する。団結権回復のためにはILO・PSIの外圧は必要ですし、PTの中でも全消協が政策提言できるような内容にして行く事が決定している。無賃金拘束時間についてもPTでたたき台を作り政策発信をどのように進めるかを議論していく。休憩時間についてはかなり大きな問題なので全消協が前に立って進めることが筋だと思っている。PTは継続してしっかりと進めていきたい。」
「女性連絡会、ユース部の活動費について。」(稚内消協)「女性、ユース部の活動は活発になっていくと考えるが、限られた予算の範囲内での執行を組み立てている。財源は限られているので、協力を頂きたい」と回答する。
「全消協ニュースの発行、ホームページの更新ペースを早めてほしい。新規単協は加盟後の不安もあると思われるので、現状を把握し助言をしていただきたい。」(釧路東部消協)
IT化での会議等を実施し、総会費を削減してはどうか。」(横浜市消協)
以上の質疑討論の後、2014~2015第1号議案活動方針案及び2014第2号議案予算案について、順次承認された。
全消協ユース部よりスライドを使用したアンケート報告、越谷市消協より復興支援集会のアンケート集計とそのお礼があった。
最後に、門間新会長により団結がんばろう!で締め括り、本総会を閉会した。