ユース部

全消協第4回ユースStep Upセミナー

2022年3月8日㈫、全消協第4回ユースStepUpセミナーが開催された。前回の第3回ユースStepUpセミナーに引き続きコロナ禍のため、ウェブのみでの開催となった。これまで実施したセミナーからのStepUpとして、今回は1部・2部と世代別にセミナーを分けた。1部では「協議会入会から5年以内を目安とした協議会経験が浅い方」を対象に実施した。また、2部では「現状、各県・ブロックにおいて青年・ユース部長を担っている方、今後の協議会活動を担う可能性が高いユース会員」を対象に実施した。

本セミナーは第6期ユース部・女性連絡会が企画運営を行い、全国のユース・女性会員から1部では76名、2部では75名が参加し、総計151名が参加した。また、協議会が発足していない未組織消防の方もセミナーへ参加を頂き、我々の活動を紹介できるセミナーとなった。

1部・2部と共に冒頭、須藤会長より、「コロナ禍の為、ウェブという限られた環境ではあるが、ユース世代で横の繋がりを深め、知識を蓄え今後の協議会活動に繋げてほしい」とのあいさつがあった。

1部では「協議会活動に必要な基本知識」を学習する場所とし、その内容は「組織の成り立ち・用語説明」「賃金について」「労働条件について」「SDGs」など多岐にわたり、消防職務そのものに結び付く事項や若い世代が関心を抱く内容が多く、参加者は熱心に聴講をしていた。2部では「今後の協議会活動の発展」を考える場所とし、その内容は「自治労青年部と全消協ユース部との連帯について」「男女平等参画」「協議会におけるユース世代の役割」などと限定し、グループワークを中心とした内容に参加者からは熱い議論が展開された。

企画運営を行った永楽ユース部代表からは、「今回もウェブでの開催を余儀なくされたが、世代を分けた開催によりセミナー参加者数も増加し嬉しく思う。また、ユース部幹事だけではなく、自治労青年部長や女性連絡会代表から講義を頂き他産別・女性連絡会との連帯の必要性を更に感じた。今後も全国ユース・女性会員の意見を反映したより良い開催方法を模索し、継続した開催を実施していきたい。受講者が各ブロックや県に学んだ知識を持ち帰り、普及と拡大されていく事を願っています。」とのあいさつがあった。

また、共同運営及び講義を行った吉永女性連絡会代表からは、「講義を担当させていただき、準備段階から自分自身の研鑽となった。グループワークでは、改めて相互協力・共通認識を持つことの必要性や業務にあたる仲間も色々な面で気をかけてくれていることが分かった。セミナー全体を通しても女性消防吏員がいない本部でも、心身の不調を始め相談しにくい悩みを抱えている方に気づく力、周囲を気がける意識づけの一助となれたのではないかと思います。セミナーは様々な角度からの講義が準備されていて新しい風となったと思います。」との振り返りがあった。

参加したユース・女性会員から、1部では「職場で各種手当を扱う担当にいる為、他の消防の手当の付け方や様々な手当の種類を聞くことができて、勉強になりました。」といった声や、「若手に対して非常に有意義な会であった。この規模なら年間複数回の開催や各ブロック幹事による出前講座のようなことも希望します。コロナ禍では有効な開催であったと感じます。」という意見がでた。2部では「女性職員の本音が聞けて良かった。普段では聞きづらい話を聞くことができ、非常に参考になりました。」という声や「全国での協議会の現状、課題を聞くことができて勉強になりました。また、課題対策や現状実施している活動も聞くことができ、今後の参考にしていきたいです。そして、グループ討論は良いと思います。生の声、意見が聞けたので今後も続けてほしいです。」などの感想が寄せられた。

今後もユース世代・女性消防職員の地位向上と職場環境改善の一助となるようユース・女性会員からの声に真摯に耳を傾けたセミナーとして全消協ユース部は認識し、継続した開催をしていく。