各種報告

2025年度全消協単協代表者会議および自治労消防政策議員懇談会の開催

単協代表者会議

2025年2月18日(火)~19日(水)の2日日程で、2025年度全消協単協代表者会議および自治労消防政策議員懇談会を1日目はJA共済ビル、2日目は日本教育会館で開催し、全国から152人の仲間が参加した。

18日は冒頭単協代表者会議を行い、主催者代表して全消協の須藤洋典会長、続いて自治労の林鉄兵総合労働局長があいさつした。

その後、「岸まきこと全消協役員との対談」として、川北全消協事務局長が司会を務め、岸まきこ参議院議員、全消協の佐藤・長谷部両副会長でパネルディスカッションを行った。

テーマは、「コロナ禍における救急隊の防疫等作業手当の特例運用について」「緊急消防援助隊として出動した消防職員に対する手当の支給について」「岸議員が全国を回る中で消防行政について気になること」の3つ。全消協側から現場実態についての報告後、岸議員から国会での取り組みをご報告いただいた。

続いて、鬼木まこと参議院議員から、「政治闘争に取り組む必要性」と題して、第27回参議院議員選挙で、自治労組織内の岸まきこ議員を引き続き国会に送る意義や重要性についてご講演いただいた。

引き続き、自治労消防政策議員懇談会が行われ、冒頭に自治労消防政策議員懇談会会長を務める逢坂誠二衆議院議員、自治労の石上千博委員長、全消協からは須藤洋典会長があいさつを行った。

その後、川北事務局長より「ひっ迫する救急需要と昨今の消防職場の課題」と題して、救急体制のひっ迫、消防の勤務体制、無賃金拘束時間問題、各種手当の不払い問題、ハラスメントの課題などについて説明した上で、これらの課題解決には、労使による協議が不可欠であるとして、消防職員の団結権の必要性を訴えた。これを受けて、3人の国会議員から救急救命士の職域拡大をはじめ救急現場に関する質問が寄せられ、須藤会長、川北事務局長が回答した。

次に、「国会議員との意見交換」として、今回出席いただいた懇談会の衆参議員85人(代理出席含む)とブロックごとに陳情や意見交換を行った。各地区の地元国会議員と、それぞれの消防職場の抱える課題等について個別に直接意見交換を行い、今後につながる貴重な機会となった。最後に、議員懇副会長の吉川元衆議院議員があいさつし、閉会した。

 

 

 

19日は、はじめに全消協川北事務局長が「消防職員の処遇改善にむけた取り組み」と題する提起を行い、勤務時間問題や消防職員委員会の活用についての課題を提起するとともに、韓国・公労総消防労組との定期交流について再確認した。

 

その後、全消協活動に関する意見交換を行った。全国各地の単協代表者から活発に意見が出され、時間が超過するほどの盛り上がりをみせた。

質疑の概要(質問者の質疑概要のみを記載、付随するやり取りや質疑は省略)

・人員確保の取り組みの推進

・無賃金拘束時間の解消方法

・消防職員委員会の措置結果が未公表であることについて

・韓国消防職員の勤務時間について

・東京メトロの労働基準監督署からの是正勧告の内容

・消防職員が24時間勤務である理由について

・一斉仮眠時間中に消防署への駆け付け等があった場合の対応

・休日勤務手当の支給対象時間の範囲

・休日代休制度の運用

・欠員補充で日勤者が当直した場合と、非番招集職員の時間外勤務手当の相違

・当務日と休日が重なった日に勤務した場合に支給される休日勤務手当の平準化の可否

・広域化について

・三重県における2026年度の消防指令センターの共同運用実施予定について

・高知市消協の取り組みと市職員組合との連携の重要性

・組織率低下と加入メリット

・三重県消防職員協議会主催の記念レセプション(2025年7月5日開催)案内

 

全消協は、多くの意見や発言をしっかり受け止め、今後の活動を展開していく。単協におかれては、これら意見とともに、地元の国会議員との交流を持ち帰り、今後の活動につなげていただきたい。