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2012年度民主党消防政策議員懇談会総会

政治政策

民主党消防政策議員懇談会総会
2012年11月14日,参議院議員会館にて,民主党消防政策議員懇談会の総会が開かれ,総務省消防庁からは岡崎消防庁長官ら6人,自治労からは徳永委員長,荒金副委員長,川本書記次長,石上総合組織局長,青木組織対策局長らが出席した。全国消防職員協議会からは門間事務局長と片田事務局次長が出席した。
総会では会員数が140人となったことが報告され,新たに川端達夫衆議院議員と小平忠正衆議院議員を顧問とし,赤松広隆衆議院議員を会長とした,新役員体制が承認された。

冒頭,会長の任にあたることとなった赤松広隆衆議院議員より,「消防職員が公正な形で職務にあたることができるよう,党の方針としても取り組んできた消防職員の団結権と協約締結権の回復を実現するために取り組んでいきたい。東日本大震災の重い教訓を受けとめ,救急の消防体制の確立に向けて必要な消防予算の獲得にがんばっていきたい」とあいさつがあった。また,稲見総務大臣政務官からも,今後の消防体制に不可欠な予算の獲得への決意と「消防職員には団結権のみを付与することに至ったことは地方六団体からの厳しい批判がある中で,改革を一歩でも進めるためであることのご理解をいただきたい。総務省としては本法案を早期に国会に提出する考えであり,みなさんとともに努力を続けていきたい」とあいさつがあった。

自治労の徳永委員長からは,「日頃より消防職員の労働基本権の課題だけでなく,自治労の政策,諸課題にかかわり,みなさんのご尽力とご支援に感謝する。我々の悲願である労働基本権回復の前進に向け大きな一歩を踏み出した。自律的労使関係制度を確立することによって質の高い公共サービスを住民に提供することができ,結果的に住民の生活が豊かになることを確信している。消防職員の協約締結権の付与は見送られたが,団結権の付与の閣議決定をいただき,その権利を確立できたことは大変ありがたく思っている。来年度の予算の確保に向けた要請は消防職員の職場環境の改善だけでなく,主導体制の強化と充実につながり,国民の生活と財産を守ることにつながる。今後も皆さんとともに努力していく決意だ」と述べられた。

引き続き,夜間まで4件の救助出動の後に駆け付けた門間事務局長より「消防職員の権利問題にずっと取り組んできたが,やっと一つ前に進んだことは皆様の努力のおかげだ。大変感謝している。早急に権利が回復されるようにこれからも皆様の力をいただきながらがんばりたい」とあいさつがあった。要請については片田事務局次長より,①消防職員の労働基本権を回復すること,②消防・救急無線のデジタル化が小規模自治体への過度な財政負担が危惧されることに配慮し助言等を行うこと,また,地方財政の圧迫を招かないよう,国の施策責任を果たすこと,③消防の広域化の必要性を求める一方で,財政的な効率化による安易な消防広域化政策が進められないよう十分な配慮が必要であることの認識の共有化を求めた。

その後,岡崎消防庁長官より2013年度予算要求の概要説明が行われ,「2013年度における消防予算の確保のための決議」,「消防職員の労働基本権を実現するための決議」が全会一致で決議された。