PSI-JC30周年記念イベント&2018年度PSI-JC男女平等セミナー
6月22日と23日の2日間、東京都自治労会館で、PSI-JC30周年記念イベント&2018年度PSI-JC男女平等セミナーが開催されました。
PSI-JC加盟組合より約90人が参加、全消協からは村上会長をはじめ8人が参加した。
写真:記念講演を行うPSI ローザ・パヴァネリ書記長
PSI-JC30周年記念イベントでは、はじめに川本淳PSI-JC議長の挨拶があり、その後、PSIのローザ・パヴァネリ書記長より「世界はどこへ向かうのか~むこう5年間のPSIの課題~」として記念講演が行われた。
記念講演の中で、「5月のILO総会の場で日本における消防職員および刑事施設職員の団結権、団体交渉権を獲得するためにともに活動をしてきた。結果として条約勧告適用委員会からも理解を示す旨のコメントも得ることができた。」として5月にスイスのジュネーブで行われたILO総会を振り返り、日本の取り組みについての評価をした。
記念講演後、全消協の村上会長がPSI-JC副議長として謝辞を述べ、閉会しました。
引き続き2018年度PSI-JC男女平等セミナーが開催されました。
まず、青木真理子PSI-JC女性委員会議長が、「働きやすい職場づくり~ハラスメント防止ににむけて~」と題する提起を行いました。
これを受けて、各グループでそれぞれの職場におけるハラスメントの実態、解決策、予防策などについて討議し、最後にグループ発表を行いました。
グループ討議では、参加者に消防職場の実態を知ってもらうだけでなく、私たちも国税や税関、病院などのいろいろな職場実態を知ることができ、ともに解決策を考える有意義なものとなり1日目を終了した。
写真:セミナーの様子(青木PSI-JC女性委員会議長の提起、グループ討議)
2日目は増原裕子さん(LGBT法連合会/株式会社トロワ・クルール代表)から「LGBTQIとは?」について講演を受けた。
講演では、LGBTQIの基礎知識やSOGI(ソジ)ハラの事例、各自治体の対応策について説明があり、自身の経験を基にLGBTQI対応の具体的なアドバイスとして、Ally(理解者・支援者)の存在や役割の重要性について説明がありました。
講義後、
「職場で働く仲間からのカミングアウト、自分ならどう受け止める、どう対応する」
「自分がLGBTQIの当事者だったら、職場でカミングアウトしたいか。その理由は」
「職場で働く仲間からのカミングアウトを受けて、労働組合で何ができるか」
の3テーマについて、ワールド・カフェ方式でメンバーを入れ替えながら自由に対話を行った。
※ワールドカフェとは、カフェにいるようなリラックスした雰囲気の中で自由に話し合い、一定の時間がきたらグループのメンバーをシャッフルして話し合いを発展させていく討論方法である。
最後に、佐藤良太PSI-JCユースネット共同議長(自治労)からのまとめ、閉会のあいさつがあり2日間のセミナーを終えた。
写真左上:講演した増原裕子さん(LGBT法連合会/株式会社トロワ・クルール代表)
写真右上:セミナーの様子
写真下:増原裕子さん(LGBT法連合会/株式会社トロワ・クルール代表)と参加した全消協役員
「LGBTQI」とは、L=レズビアン(女性同性愛者)、G=ゲイ(男性同性愛者)、B=バイセクシュアル(両性愛者)、T=トランスジェンダー(体の性と心の性が一致しない人)、Q=クィア(性的マイノリティの総称の一つ)、I=インターセックス(性分化疾患)の頭文字をとった単語です。
LGBTQIは人口の約7.6%存在し、13人に1人の割合であり身近な存在です。