全消協第4回リーダーセミナー
労働講座
次代を担う「リーダー」像を模索
2013年3月1日から2日まで、東京都四ツ谷の「主婦会館プラザF」で、全消協第4回リーダーセミナーが開催され、52単協52人(うち女性会員1人)が参加した。
冒頭、主催者あいさつとして本来であれば迫会長が講師を務めるため、中村副会長から「団結権は廃案となったが、全消協は流れを止めることなく進んでいく。単協の持ち味、課題等があるはず。単協が全消協を突き動かすような提言を期待する」と力強いあいさつがありました。
講義1は「私が考えるリーダー像」と題し、迫大助会長が講師を務め、現在は30年前と勤務条件がまったく異なる、権利を主張するためには自ら率先して義務を果たす=仕事をしっかりやることが重要であると自身の経験談を元にしながら日本史を例に挙げ、リーダーとは継続的なリーダー作りができる、リーダーがリーダーを作ると講義した。
講義2は「時代が求めるリーダーシップとは」と題し、(株)イマージョン代表取締役社長の藤井正隆氏を講師にお招きし、民間企業の成功例を挙げ「ES(従業員満足)なくしてCS(顧客満足)なし」、リーダーシップとは人を動かす、集団を動かす目的、目標がある。専門的・人間的なパワーを持つ、そしてフォロワーがいるということの講義をいただいた。
講義3は「組合の意義」と題し労働政策研究・研修機構主任研究員の呉学殊氏を講師にお招きし、田井自動車工業支部の結成までの経過、資生堂労組の組合活動を例に挙げ「個別利益最大化と組織利益最大化」のどちらに偏っても会社(組織)は存続できないと講義を
いただいた。
1日目の講義のあとには夕食懇親会が開催され、さまざまな消防職場の実態等を語り合い、大いに懇親を深めた。
2日目は講義4として「消防職員の主体的・自主的組織である全消協運動の一層の活性化を」と題し連合中央アドバイザーの田島恵一氏を講師にお招きし、消防職員も労働者で労働基準法が適用されるという原則論に立ち、消防職員も労働関係法令の熟知が必要であると講義をいただいた。その後、複数のテーマを提示しグループディスカッションを行い活発な意見交換がなされた。
総括として住吉副会長が「良いリーダーになるために、まずは家庭内オルグをしっかり行い、協議会活動に邁進してほしい」と締め括り、2日間の日程を終了した。