PSI

PSI第29回世界大会inダーバン

2012年11月27日から30日に南アフリカ共和国ダーバン市において、5年に一度のPSI(国際公務労連)世界大会が開催された。大会に先立ち、24日からは事前セッションとして、若年労働者会議や女性コーカスなども開催された。PSI-JC日本団として自治労をはじめ各産別から総勢51名が参加し、全消協からは仲野桂太近畿ブロック幹事、太田心女性連絡会副代表の2名が参加した。
※当初参加予定であった迫大助会長については体調不良のため欠席となり、仲野幹事が会長代理となった。


大会会場であるICCの様子


若年労働者会議に出席する太田女性副代表

大会冒頭、ダーバン市長やクワズールー・ナタール州知事、PSI南アフリカ加盟組合大会調整委員会のトザマ・マンタシェ委員長らの歓迎に引き続き、PSIのデーヴ・プレンティス会長が挨拶し「私たちは質の高い公共サービスと労働組合権を求めるビジョンを前進させ、公共の利益を築き上げ、そして世界中の労働者に利益が公平に分配されるよう、共通の目的をもって団結し、実りある大会としていこう」と強い決意を述べた。
4日間の大会中には、2013-2017年行動プログラムや規約草案に対する加盟各国からの決議案・修正案について、多くの議論がなされた。また、書記長選挙が行われ、イタリアの公務連盟のリーダーであり欧州地域選出の現PSI副会長、ローザ・パヴァネリさんが、女性初となるPSI書記長に選出された。


デーヴ・プレンティス会長


女性初となるローザ・パヴァネリPSI書記長

また、大会最終日にはPSI-JCより日本の公務員制度改革に対する緊急決議案を提出し、仲野全消協幹事が日本団を代表し趣旨説明をおこなった。仲野幹事は「日本の公務労働者が60年以上にわたり求めてきた、消防職員の団結権を含む労働基本権は、ようやく法案提出となったものの廃案となった。私の働く消防職場は、職員が労働組合をつくる権利さえも剥奪されており、民主的な職場環境とは言えない状況にある。これからもPSI-JCとして、団結権を含む労働基本権が早急に回復されるよう取り組んでいく。PSIの強力な支援をお願いしたい」と述べ、大会に参加した世界各国の代議員から圧倒的な支持を受け可決された。


日本団を代表し発言する仲野幹事


世界各国の代議員から圧倒的な支持を受け可決

今後も全消協はPSI-JC加盟組合と共に、世界的な連帯を持ちながら結成以来の悲願である労働基本権の回復と民主的な消防職場の構築、より良い消防行政サービス確立のため、取り組みを強化していく。


世界大会に参加したPSI-JC加盟組合のみなさん