労働講座~韓国発展協議会の参加
10月末に韓国ソウル市で開催されたPSI-AP労働組合権セミナーの際、PSI-JC・KCの協力のもと、全消協と韓国消防発展協議会(以下、FFDC)のメンバーと交流会を実施し、全消協の活動について紹介した。その際、FFDC側が全消協の開催する各種講座に興味を持ち、韓国々内では講座の開催が困難なため、今回の労働講座への見学者の派遣となった。
労働講座には韓国消防職員のヤン・スンファンさんら3名がFFDCの支援を受け参加。
今回の労働講座の内容はFFDC内でも報告され、全消協の活動が韓国消防職員へ広く知られる事となった。
今後もPSI-AP・東アジア小地域で活動を共にするFFDCとの交流を深め、PSI-AP消防救急ネットワークおよび国際連帯活動の一環として協力体制を強化していく。
写真:労働講座を見学したヤン・スンファンさん(写真左2番目)ら3名。
○韓国発展協議会の紹介
韓国では、労働組合の権利、とりわけ公共部門の労働者の権利を制約すべきだとする風潮が非常に強く、また国際条約の批准についても消極的であり、日本も批准しているILO87号および98号条約を批准しておらず、消防職員に労働組合権(団結権)は認めていない。
このような国内情勢の中、消防行政の改善に向け2006年5月に3名の消防職員により韓国消防発展協議会を結成し、水面下で活動を開始した。2013年にPSI加盟を果たし、現在約6,000人(韓国消防職員約40,000人)の会員にて活動を展開している。